協同組合 広島県鉄構工業会
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コラム

創るよろこび、造るたのしみ。
コラム「創るよろこび、造るたのしみ。」は、鉄骨業界の話題を幅広く取り上げています。
最近の出来事に対し筆者が感じたままを、あるいは鉄骨業界の話題を鋭く分析、解説しています。よろしくご高覧いただければ幸いです。

専門知識習得に向けて

山本泰徳((株)ステントス代表取締役)

近年各分野で問題視されているのが、学校関係者内で年々増大するモンスターペアレントに代表されるいわゆる「クレイマー」であると思います。
自分に都合の良い解釈を行い、インターネット、雑誌等で入手した軽薄な知識を振り回し、専門家にクレームをつける、まさに素人の恐怖です。
消費者保護・弱者救済・庶民感覚という、お題目に便乗して、やりたい放題、野放し状態が現実です。
それに便乗して火を焚きつけるマスコミ・司法世界・政治家も問題だと思います。
いつの時代でも市民は自分本位の考え方に陥りやすい、環境に流されやすいものです。
しかしながら、クレイマー現象の主な原因として、やはり専門家側の大幅な知識・経験不足又は、経験を積むことができない現在の仕事環境(即戦力扱いで、OJTの絶対的不足)問題も大きな一因だと思います。
そして、何よりも自分の仕事・専門分野における誇りを持ったプロ意識の低下が最大の原因だと思います。
トラブル、訴訟を恐れるあまり、事なかれ衆主義が蔓延している現実をどう捕らえるか?どう解決していくか?
専門知識=実務経験からの積み上げで有り、長い年月をかけて身に付く物だと言う事を本当に企業も理解し、消費者も理解し合わないと、事なかれ主義からの脱却は永遠に難しくなります。
現在の少子化社会の現象に対して、今までのような個々の家庭、個人に子育てをして頂くのでは無く、社会全体として育児の一部費用負担をして行く流れが出来つつあるように、医療世界であれ建設業界であれ、どんな業界であれ、高い専門知識が求められる業界に従事する人達には、社会全体として人材育成に取り組み必要があるし、知識習得の為の実務経験のチャンス・コストを社会として負担する流れを作る必要があると感じます。
行き過ぎたコスト至上主義は結果的に専門家育成の大きな弊害になっていると思います。
今までのような市場への安易なお金のばらまき政策からの、真の専門知識の豊富な人材育成へ国家として取り組む事を期待したいと思います。

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